岐阜バスに乗ってきました
5月30日に岐阜バスに乗ってきました。
神奈川県など関東での導入例はありますが、中部以西では唯一の連接バスが走っています。土曜、休日に500円均一の1日乗車券が31日まで販売されていましたので、それを利用しました。
「あゆかちゃん」というキャラクターが描かれています。よくは知りませんが、岐阜バスもアユカというICカードを導入しています。ただしJR東海のTOICA(トイカ)や名鉄のmanaca(マナカ)とは互換性がなく、ローカルカードです。実際ICカードを利用する人は2枚収納可能なケースにマナカとアユカを入れて利用する人が多いようでした。
市電が廃線された後、10年ぶりに訪れました。(家から近いのに)
JR岐阜駅に下りたところで、岐阜といえば織田信長。金色の像がお出迎えです。
10年前の岐阜バス 系統の呼び名が路線のひらがな1文字 あ(あかなべ) とか ち とか言う調子で面白かったです。
(2003年11月岐阜市内線 社会実験の様子)
岐阜の電車、バスは、判りにくいので有名でした。岐阜バスは、名鉄グループの1員ですので基本的に名鉄岐阜駅南の(新岐阜)バスターミナルから発車。JR岐阜駅からは岐阜市営バス(岐阜市交通部)が発車。おまけに名鉄バス(鏡島高富線)、名鉄電車の岐阜市内線も走っている有様で、よそ者にはよく分かりませんでした。JR岐阜駅の再開発にあわせて、JR岐阜駅も整備され、バスは岐阜バスに1本化されました。ターミナルの整備はおそらく岐阜市と名鉄でもめたと思いますが、結局現在の形になりました。(その代わり岐阜市内線は廃線になりました)2重のロータリーから、バスやタクシーが発車されるようになりました。(ただし岐阜バスターミナルを基点として、JR岐阜駅へ乗り入れる路線も残っています)
岐阜バスターミナル
岐阜バスターミナルとJR岐阜駅は屋根付きの歩道で結ばれています。
岐阜バスの一般色。名鉄グループらしく、名鉄バスのカラーに黄土色のラインが引いてあります。
少し前のカラー、地色がクリーム色。
信長バス
信長の妻、濃姫バス いずれも市内ループに使われています。
どうせなら、秀吉バス、家康バスも登場すると全部揃うと思ったのは私だけ?
高速バス、観光バスは赤色です。
さてお目当ての連接バスが来ました。「清流ライナー」ベンツマークが誇らしげ。
高速バスと同じカラーで、登場です。撮影している人も多いようでした。なんでも今は2本になったようです。
連接部分
乗車してみました。音も静かで、快適です。土休日は快速 市内左ループに充てられていました。市役所、長良橋を渡り、岐阜北高校から、忠節橋(写真)を渡り、金華橋通りを経由して、岐阜駅へ戻る循環系統でした。
全長18mらしいです。電車と変らない容積です。
今度は廃止になった名鉄美濃駅まで行ってみることにします。
バスを待ってると、昔名鉄バスで見かけた中扉2つのバスがいました。型式が分からないですが。
「中濃庁舎?」行きのバスらしく。これで行きます。中型のノンステップバスでした。途中の小屋名までは名鉄美濃町線の線路沿いにはしり、以降は156号線沿いに行きます。60-120分間隔、「美濃」バス亭まで70分ほどかかりました。正規の運賃は890円です。
バス停前が美濃駅の駅舎です。1999年(平成9年)に名鉄美濃町線 新関-美濃間が廃線になり、残りの区間も2005年(平成17年)3月に廃線になりました。
ホームと美濃町線で走っていた電車(590型、600型、510型)が保存されています。ただし510型は大野町に貸し出されています。線路手前で途切れた向こうは道路に変っています。
(梅林電停付近を走っていた 510型と岐阜バス)
駅舎の管理は当初「のりものや」というおもちゃ販売店が行っていましたが、撤退したようで無人化されていました。
全体は美濃市が管理しています。
名古屋駅を経由して栄(オアシス21)までの高速バスが来ました。所要時間 1時間40分 料金1230円です。
行きに乗ったバスがきました。お客さんがたくさん乗るのかなと思いましたが、終点まで8割程度の着席でした。この路線は補助金対象路線だそうです。
美濃町線が部分廃線になって16年、全線廃止になって10年経ちました。美濃までが中型バスで1時間おき、関までが1時間に3本のバスで事足りるようになりました。これでは電車を廃止しても文句は言えません。少子高齢化の波が押し寄せてきていることを肌身で感じました。
岐阜バスも、駅ターミナルが整備されて利用しやすくはなりました。しかし、ご他聞に漏れず市街地のドーナッツ化が進み、バス路線は減ったように思います。(名鉄新岐阜だった時代のほうが活気があったような)
今度機会があれば、これも補助金路線である岐阜駅から川島松倉まで岐阜バスに乗り、終点で、接続している名鉄バスに乗り換え名鉄一宮駅まで乗車してみようと思います。(逆をたどる勇気はありません)