三岐鉄道について その1 三岐線
今回は三岐鉄道について記述します。
三岐鉄道は三岐線と北勢線の2路線を持っています。今回は三岐線です。
三岐鉄道は日本で最大規模の太平洋セメントが出資する鉄道です。
秩父鉄道も同様です。三井グループに属し、いわゆる近鉄系列の会社ではありません。以前は西武グループに属していました。三岐線はその関係で、電車は西武鉄道の中古車が使われています。
これは851型 西武鉄道では701型 でした。
一番新しいのが751型です。西武鉄道のときは秩父鉄道へ乗り入れていました。
このほか101系があります。カラーは黄色が基調です。
三岐線の特徴は秩父鉄道と同じく、電車も貨物も走るという点です。このため、普通であれば平日と、休日の2つがありますが。三岐線はそれができません。
三岐線のダイヤ、販売もしています。下りの始発が貨物がJR富田駅に対して、旅客は近鉄富田駅ですので、2段になります。4桁の列車番号がセメント、3桁がその他のようです。電車は通し番号のようです。ただし保々までのは3桁のようです。太線が貨物列車です。
東藤原駅に太平洋セメントに工場があり、ここからセメントと炭酸カルシウム(炭カル)を消費地へ輸送します。特にセメントは16両と長い編成です。
東藤原駅についた1503レ 16両のセメントを引いています。このほかに白ホキを使用した、炭酸カルシウム・フライアッシュの列車もあります。貨物は東藤原とJR富田を往復しています。
藤原岳で産出した炭酸カルシウムは石炭火力発電所の脱硫に使うため、三岐鉄道で輸送され、JR貨物、碧南臨海鉄道を経由して碧南火力発電所に運ばれます。ここで石炭を燃焼した際に生じるのがフライアッシュという灰の一種です。以前は産業廃棄物として捨てられていましたが、廃棄物減量のため再生利用できるように改良されました。
いまでは埋め戻し剤のほか、セメントの原料の一部として利用されるようになりました。フライアッシュは炭酸カルシウムとは逆ルートで輸送されます。常時大量の輸送が必要なため、貨物輸送で行われています。今年で25周年ということです。
炭カル・セメント 混合列車も存在します。 丹生川駅南 502レ
丹生川駅南のセメント貨物 3713レ ここだと視界が広いので、全部列車を見通せることができます。反対側から撮ると、藤原岳を入れることができます。
フライアッシュ 501レ
様々な貨物車両を見ることができます。
東武鉄道 B4型 英国スチュアート製 東京の東部博物館にもあったような気がしますが
タム8000型 過酸化水素専用です。酸化剤の触媒に用いられます。鉄だとすぐ腐食するので、純アルミニウムが使われています。