秋田の思い出(その3 津軽鉄道)

 

 鷹の巣で出張の帰り、青森を回って東北本線周りで帰ったことがあります。もちろんローカル線を回りたかったのです。青森へ行く途中、五能線五所川原まで行き、津軽鉄道に立ち寄りました。

五能線はいまは「リゾートしらかみ」ですが、当時から観光列車が走っていました。客車仕立ての「ノスタルジックビュートレイン」が走っていました。後ろが展望室になっていて日本海沿いの風景はさぞかし見ごたえがあったでしょう。奥羽本線を回送で連結して走っていました。写真も撮った覚えがありますが、行方が分かりません。(のってみたかったな)

津軽鉄道の名物ストーブ列車は写真があります。駅の入れ替え風景です。

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ディーゼル機関車に引かれたオハ46とオハフ33です。オハフ33は切妻の戦後型です。2両共にセミスチール(半鋼製)車です。車内の暖房は石炭ストーブ。今では津軽鉄道だけになりましたが、かつては北海道の私鉄で当たり前のように見られたようです。北海道最後の私鉄であった三菱大夕張鉄道もストーブが使われていました。

国鉄の場合は、旅客列車と貨物列車は基本的に分離され、引っ張る機関車も旅客用と貨物用に別れていました。旅客用機関車は客車の暖房装置である蒸気発生装置(SG:スチームジェネレータ)が付いていて、これで蒸気暖房をしていました。貨物用機関車はこれがありません。

私鉄の場合は機関車が貨物用のものしかありませんでした。ですので客車にストーブを取り付けて暖房しました。客車の天井にストーブの煙突が付いています。

 でも昨今は防火上、そのままの構造では使用が難しいでしょう。車体を不燃化構造にしていると思います。

気動車は何両かいました。1つは津軽鉄道のオリジナル キハ24000型です。

 

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国鉄キハ20型に似ていましたが、1段窓です。

 

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このほかに国鉄キハ11を払い下げたものがいました。いずれも廃車されているようです。

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 またキハ22もいました。いわゆるキハ20の寒冷地用です。いまでも健在かどうか。

 

といった様子で、乗車せずに終わりました。写真を撮っただけです。ローカル線の雰囲気がいっぱいでした。また機会があれば乗車してみたいです。

 

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 当時の津軽五所川原駅です。

 

秋田の思い出 次回は最終回。南部縦貫鉄道です。お楽しみに